35年間申し訳なく思い続けて来た事

僕がまだ小さい頃、家族で上野動物園に行った記憶がある。
後になって写真を調べて、僕が5歳の時だったと判明。

うちは裕福とは言えない家庭だったのですが、
茨城からガソリン代と高速代と入園料を払う事を思うと、
なかなか大変だったはずである。

そこで僕はある物が欲しくて、親にだだこねて買ってもらった。
ジャッキーチェン大百科とかそんなタイトルだった。
何故動物園にジャッキーの本が有ったのかは分からない。
昔はカンフー映画が良くTVで放送されていたから、単にジャッキー人気にあやかって置いていただけかもしれないし、中国と日本はパンダで繋がっているし、ジャッキーは親善大使的な事をその当時もやっていたのかもしれない。

本は、フルカラーで、ハガキサイズ。
1ページの厚みが1ミリ以上あるような全然しならない硬い物だった。
きっと安い本ではなかったはずで、1000円くらいしたのではないかと思っている。

ヤフオクで何となく覚えている表紙に近い物(このシリーズは10冊くらい出ている)を見つけ、その落札価格を見たら、4000円の値が付いていた。

今も持っていたら・・・とかそういう話ではないのです。
僕は反抗期が無かったくらいなので、祭りだろうが、デパートに行こうが、それこそおもちゃ屋に行ったとしても、買ってくれと言った事がないはずである。
子供心にもうちは裕福ではないと分かっていたし、言ったところで親を困らせる事はしたくなかったのである。

そしてこのジャッキー大百科である。
僕は先日の母の日に、母に電話をかけ、何を送るわけでもなく、ジャッキーの本の話をした。
あの時は無理を言って悪かった、いつかお金は払おうと思っているまま、この歳まで来てしまった。と話をすると、そんな本買ったっけ?と全く覚えていなかった。

翌日、母が姉に本を買ったか聞いたら、本は3冊買ったと言ったようだ。
つまり平等に子供三人全員に本を買ってやった事になる。
だだをこねて買ってもらったというのは、僕が記憶を捻じ曲げてしまったのだろう。

姉は、そもそもお金が無かったら、東京まで行くなんて事は出来ないし、
連れて言ってもらったのだから、子供はただ楽しめば良いのだ。と言う。
確かにそうなのだが、35年以上、お袋に対してあの時は無理言って悪かったと、
忘れる事なく思い続けてきたのは何だったんだろう?(笑)
今でこそ、そんな事を気にし続けてきたのかと笑い話だが、
僕はず〜っと申し訳なく思っていたんだよなぁ。

因みにこのジャッキー大百科。
家で見かけた記憶があるが、その後どうなったか分からない。
捨てるわけがないのだが、いつの間にか無くなっていた。

本は消えても、ずっと僕の心に引っかかっていたんだよね。
母の日は過ぎてしまったけれども、何かお袋に送ってあげようと思う。

今日も畦道通信に遊びに来てくれてありがとう。

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