映画を見て納得したり悪化したり

今敏監督の代表作「パプリカ」をやっと見る。
頭を乗っ取られて、情報が溢れ、おかしくなってしまう事件を追う内容なのだが、全く意味が分からない色々なジャンルの単語を組み合わせた事を話し出し、おかしくなっていく登場人物達。
その人の頭の中を表現する、次々現れる日常の物たちが、グラグラ揺れながら現れたり、勝手に動いたり、場面が切り替わったり、連れ回されたりという事が、これでもかと表現される。
アニメならではの極彩色でグリグリ動く映像が、統合失調症がひどい時の5秒で頭の中がミックスされて、何も考えられない症状とそっくりで、つらい時を思い出してしまった。

健常者には疑似統合失調症体験が出来るし、健常者ならこういう映像をエンタメとして楽しめるのでしょう。
あれは時間が決まったアニメだから良いですが、24時間何日もあれが終わり無く続けば、かなりの苦痛になるという事を分かって欲しいと考えてしまった。

今敏監督は、現実と非現実の境目が曖昧になって、今はどっちなんだ?と混乱させる映像、編集が醍醐味だと思うけど、統合失調症の僕からすると、結構しんどい。
パーフェクトブルーはサスペンスとしてこの編集が面白かったのだが、パプリカはだいぶしんどかったね。
病気じゃなかったら凄く面白いんだろうけどね。
もうこういう斬新な編集の物は楽しめない身体になってしまったと感じ、落ち込んだ。

たかが映画で体調悪くなってしまうなんて、弱くなったものだ。