道草小噺 盆といえば成田

僕の父方の祖母の家は千葉県成田市にあります。
成田山新勝寺と成田国際空港で有名なあの街です。
行くまでにかなり時間がかかる場所なのですが、父は長男ですし、弟の事もあるので、お盆はご先祖様やら弟やらを連れて帰ってこないといけません。

これが全国的な風習かは分かりませんが、お墓でロウソクに火をつけて、提灯にそのロウソクを入れます。
その火に魂が宿るという考えなので、火を消してはいけない消えるまでに自宅の仏壇のロウソクまで戻らないといけないという結構過酷な条件が有ったりします。
ロウソクは途中で取り替えてもいいので、要は炎を消さなければいいみたいです。
提灯に入れて帰るので、風などでは消えないのですが、ロウソクというのは大体1時間で消えるようになっているような気がします。

車の中に火のついた提灯を持って帰る事は危険なのですが、できるだけ火を消さないように頑張るのですが・・・
1時間で到着出来る距離じゃない、2本でも足りない距離なので、火は消えたらしょうが無いという感じになっています。
移動中の車内で提灯を開けて新しいロウソクに火を移すというのも難しいのでね。
火は消えるのですが、まぁ仏様の魂はついて来てくれているだろうという都合の良い考えです。

一般にお盆は盆休みの初日の午前中、早い時間に仏様を迎えに行き、最終日の送り盆の日の午後にお墓に送り届けるというのが普通かと思います。
が、成田は観光地で商売人が多いことから遅めに迎えに生き、早めに帰すというのが一般的です。
うちは成田に住んでないので、早めの迎え、遅めの送りでやっていますけどね。

その土地土地でお盆の形はあると思うのですが、迎えに往復数時間、数日後の送り盆の日にまた往復数時間の距離を走るのはとても負担です。

最近は月に一度、婆ちゃんの世話をしに成田に行くようになったので、だんだん距離の感覚が麻痺してきてますが、数時間は遠いよね。
お尻が痛くなる距離だからね。

何で成田に住まずにこんな遠くに家を建てたのか?と思ったりもしますが、当時は成田空港が建設関係で土地の値段が跳ね上がっていて、成田に家を建てるのは無理だったと聞いたことがあります。
ま、それはいいとしても、僕も長男ですからゆくゆくはこの遠い地の墓を守っていかないといけません。
既に気が重い。
なんて言っては行けないのかもしれませんが、気軽に行ける場所じゃないのは確かです。
まだ先の話しですけどね。
自分が年老いた時のこの一族の形とか考えたりする事が増えました。

今日も畦道通信に来てくれてありがとう。